私が柔道整復師を目指すきっかけになったこと

※写真のモデルはイメージになります。

このサイトをご覧になっているあなたは、きっと治療業界に興味があって、「柔道整復師って聞いたことあるけど詳しくは知らない。」って思って見ていませんか。

そうですよね、私も実際に調べてみるまでよくわかりませんでした。

そこで、柔道整復師とは何なのかと私が目指すきっかけをお話ししていきますね。

そもそも”柔道整復師”とは

柔道整復師とは一般に「整骨院、接骨院の先生」として知られています。

そのお仕事はどんなお仕事かというと、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)、骨折、脱臼の怪我を治すスペシャリストです。

特に骨折や脱臼は手術をしない「徒手整復」といって、手だけで元に戻す特殊な技術を持っています。

その後はしっかりとした「包帯固定」「テーピング療法」といった固定法を行います。

その後は後療法として、ストレッチやトレーニングをするリハビリテーションの指導をして完治、治癒まで導きます。

つまり、怪我の発生から完治、治癒に至るまで全ての治療に関わることができるプロフェッショナルが「柔道整復師」です。

柔道整復師を目指したきっかけ

私が柔道整復師を目指したきっかけは、20代の頃スポーツトレーナー、フィットネスインストラクターとしてお仕事をさせて頂いておりました。

その中には、
◆筋力アップしたい方
◆競技スポーツの為の筋力アップやコンディションアップをしたい方
◆ダイエット、減量をしたい方
◆健康維持、増進をしたい方

などの目標、目的を持つ方がたくさんいらっしゃって、それぞれの目標達成に向けて私はトレーニング方法や健康に関するアドバイスをしてきました。

しかし、当時の私にはどうしてもできないことがあったのです。

それは、「怪我の治療」でした。

スポーツ愛好家の一般の方、クラブチームで活動をしている方、部活動を頑張っている学生さん、プロ選手などはやはり怪我が多く、怪我や痛みの相談をされてもできることは限られていて、とても悔しい思いをした事を覚えています。

「体づくりのことや健康について分かっていても怪我の治療についてもっと勉強をしなければ!」
「怪我も治せる、健康やダイエットにも詳しい何でもできる治療家になるぞ!」
「何か資格を取りながら勉強をしてもっともと経験を積むぞ!」

と思い、まずはどんな資格があるか調べ始めました。

そして、私が取得をめざした資格が、「柔道整復師」です。

「柔道整復師」という国家資格

柔道整復師は国家資格です。

しかも、資格取得までには履修期間も長く、合格の難易度も高くなる傾向にあります。その為権威性も高く、より信頼性も高いことから国家資格は、「誰もが認める資格」と言えます。

国家資格 とは・・・

法律によって定められている資格で、知識や技術が一定の水準以上であることが必要であり、個人の能力、知識が判定され特定の職業に従事すると証明されるものとされます。

柔道整復師になる為には、柔道整復師養成施設の専門学校、短大、大学のいずれかに通い、解剖学や生理学といった基礎科目、柔道整復理論柔道整復実技といった専門科目を学び、3年間以上修得したうえで、年に1度実施される「国家試験」に合格する必要があります。

また以下の資格についても説明をします。

【業務独占資格】

資格を取得した業務について独占的に行うことができる。つまり、資格を持たない人がその業務を行うと、法律に違反することになります。

【名称独占資格】

資格を取得した者以外はその名称を使用して業務を行うことができません。柔道整復師の場合、店舗名で使える名称は、
〇〇整骨院
〇〇接骨院

などです。

つまり、柔道整復師としてのお仕事は、資格取得者しか治療に携わることができません。

しかも、店舗の看板やホームページに「〇〇整骨院」〇〇接骨院」と名前が出せるのは「柔道整復師の資格取得者の証し」なのです。

「柔道整復師」に認められた権利と保険

柔道整復師と他の医療系資格との違いは、柔道整復師は「開業」も「保険診療」も認められていることです。

柔道整復師は自分の院を開くことができます。

医療系の資格によっては開業権がある資格とない資格があります。

そして、保険診療ができる、健康保険が使えるということです。

この「開業権」があり「保険診療」ができるのは「医師」と「歯科医師」と「柔道整復師」だけに認められたものです。 

※医師の同意が必要な場合があります

柔道整復師の資格取得後すぐに開業ができるわけではありません。

受領委任(患者様に代わって療養費の取り扱いをする権利のこと)を取り扱うためには、「実務経験」と「施術管理者研修の受講」が必要です。

「柔道整復師」としての活躍の場

柔道整復師の仕事をするところは開業だけではありません。ここでは2パターンを簡単にご紹介します。

ケース①:就職先で仕事を続けて分院長や会社経営に携わる

会社の中で会社員として仕事を続けるということです。福利厚生、社会保障、有給、年金、賞与などの仕事ができる制度を作っている会社もあります。

ケース②:整形外科で働く

整形外科で働くメリットとして骨折、脱臼、捻挫などの患者様が多数ご来院されるので、外傷を専門にキャリアを積みたい方には勉強になると思います。

その他には、
・スポーツトレーナー
・介護施設での勤務
・会社を設立し多店舗展開する
・会社経営者
 など
独立開業以外にも多種多様な選択肢があるのです。

まとめ

私が柔道整復師になったきっかけをまとめると、

  • 怪我の治療ができるようになり多種多様なリクエストに答えられる治療家を目指したから
  • 国家資格を取得したかったから
  • 開業権があり保険診療ができる資格だったから

になります。

ここまでご覧頂きありがとうございました。少しでも皆様のお役に立てればと思います。


執筆者情報

院長・柔道整復師
大嶋 伸雄 先生

◆健康管理士一般指導員
◆スポーツトレーナー、フィットネスインストラクター歴5年
◆治療業界歴25年
資格取得後、大手接骨院グループにて経験を積み独立開業
現在、接骨院、整体院を併設し県内外の患者様の治療をする

公式ホームページ:
たま駅前接骨院 https://tamaekimaeseikotsuin.com/
e.r整体治療院 https://erseitai.com/

RSS 柔整ドットコム