【柔道整復師兼鍼灸師が語る】スキルアップ術・レベルアップ術とは?

皆様はじめまして。

柔道整復師 兼 はり師きゅう師(以下鍼灸師)、医薬品登録販売者(以下登録販売者)をやっている岡田と申します。

今回のコラムは私が担当します。

私の記事では自分の経験を基に、柔道整復師に加え「鍼灸師」「登録販売者」の資格を取得することによるメリット・デメリットと、具体的にそれらの免許や資格がどういった場面で活かすことができるか仕事の幅が広がるか、ということをテーマに書きたいと思います。

柔道整復師国家資格以外で何か免許を取った方がいいのかな?と考えはじめている方々の参考になれば幸いです。

鍼灸師資格で出来ること

主に以下になります。

  • 鍼灸治療
  • 慢性の痛みに対する治療

メリット

  • 明確に整体やリラクゼーションなどとの差別化出来る(患者さまへもご理解いただきやすい、伝わりやすい)
  • 高齢等で慢性化しがちな症状を継続治療できる

デメリット

  • 資格取得に3年以上の時間を要する
  • 鍼灸学校への入学費、授業料等が発生する

私が思うその理由と詳細

鍼灸治療は慢性の痛みに対する効果・保険適用が認められています。

柔道整復師は急性・亜急性の損傷に対する治療を行うため、相互の治療を補完することができます。

またこれは非常に残念なことではありますが、治療院を選ぶ段階での患者さまからは、接骨院と整体・リラクゼーション等の施設は同一視されます。

来院される患者さまで、実際に接骨院と整体・リラクゼーションの違いをご存じの方は、ほぼいないと言っていいでしょう。

そういった中で、鍼灸治療が可能であることは、素人目にもわかりやすい、明確な優位点になります。

しかし鍼灸師は、柔道整復師と同様、国家試験の受験条件で、3年以上の専門機関で教育、技能と知識の会得が必要となります。

柔道整復師資格と鍼灸師資格、どちらも資格取得しようとすると、計6年以上、ないしは昼夜でのダブルスクールを行い、多大な時間を学業に費やす必要があり、その分の学費も必要になります

学校によっては、柔道整復師の免許を持っている生徒に対する授業・授業料の一部免除ということもあったと記憶しておりますが、3年以上の縛りが消えるわけではないため、時間は同様に掛かります。

私の意見としては、東洋医学の考え方に触れることができたことも含め、治療の幅が広がったと感じているため、可能であれば取得をお勧めします。

入学費や授業料などの金銭面については、地方にもよる部分はあるかと思いますが、学ぶための支援等は探せばあるかと思います。

私もそういったものを利用しつつ、ダブルスクールで通った身になりますので、興味がある方はそういったところから調べるのもいいかもしれません。

登録販売者資格で出来ること

主に以下になります。

  • 第二類医薬品までの販売(実務経験要)
  • 医薬品に関する情報提供

メリット

  • 患者さまからの薬に関する多様な相談に対応しやすくなる
  • 出張や多忙でしばらく来院できない患者さまへ湿布を販売、配布できる

デメリット

  • 販売をするため実務経験が必要になる
  • 2022年度現行法により、学生時代に実務経験を達成していたとしても、薬の扱いがない院への就職などで、資格を使用しない期間が続くと再度実務経験が必要になる

私が思うその理由と詳細

登録販売者については、現行法では受験条件は特になく、すでに柔道整復師の方やこれから目指す方には、試験を受けるだけで取得することができるため、取得しておいて損はない免許だと考えています。

取得の際に薬品についての知識も広がるため、前述の通り、患者さまからの様々な相談に答えることができるようになります。

登録販売者の資格で出来る医薬品に関する情報提供というのは、明確な線引きは難しい部分ではありますが、患者さまと薬の話をする場合、雑談の範疇であれば問題ありません。

逆に、詳細な医薬品の情報提供となると、また別の資格が必要になりますので注意が必要です。

例で挙げると、患者さまからの相談で、すでにお飲みになっている薬があった場合「どのような薬を飲めばいいのか」といったもので、こういった説明ができることによって患者さまからの信頼を勝ち取りやすくなります。

患者さまから薬の話をされること自体は多々あります。

そのような場面でも登録販売者の資格は持っておいて損はないです。

さらに登録販売者の資格を取得し、実務経験の条件を満たすことで、第二類医薬品まで扱うことが可能になります。

「第二類医薬品まで」ということで制限はありますが、「第一類医薬品」は処方箋などで扱われるものが多いため、一般的な医薬品のほとんどを扱うことができると考えていただいて大丈夫です。

また医薬品を扱うことで、知識を持っていても対処できなかった症状にも対応できるようになり、長期で来院不可な患者さまに対しても代替の方法を提案できるようになります。

しかしながら、メリット面だけではなくデメリットともいえる面もあり、「実務経験が必要」というのがなかなか厳しく、接骨院等に勤務しながらではとても達成できないと思われるぐらいの内容になります。

登録販売者の資格を取得し、医薬品を扱いたい場合は、学生のうちにアルバイトなどで実務経験の条件を満たしておくことをお勧めします。

また実務経験について、関係のない仕事を一定期間しているとリセットされてしまうため注意が必要です。

登録販売者の制度は現在も細かく変化し続けています。

これらの内容は、2022年度の現行法を基準に執筆していますので、資格取得を目指す方は、最新の制度を調べてみてくださいね。

まとめ

以上が鍼灸師・登録販売者の資格を取得することに対する私の解説です。

柔道整復師を目指す皆様には、なりたい柔道整復師のイメージ像や、どういう方の役に立ちたいかなど、朧気にでもあると思います。

私は患者さまの健康面での相談になんでも答えることができる柔道整復師を目指してます。

そのために必要な資格として、「鍼灸師」「登録販売者」に加え「管理薬膳師」という資格も持っています。

自分の理想の仕事をするためには何ができるようになる必要があり、そのためにはどんな資格が必要なのかを考え、調べてみてください。

目的を持って学習することは、必ずあなたの今後の力になります。

そして何より学びたいと思ったことを学ぶことは楽しいはずです。

この記事が皆様の今後の参考になれば幸いです。


執筆者情報

柔道整復師・鍼灸師・管理薬膳師・医薬品登録販売者
トータル訪問鍼灸 代表
岡田 大史 先生

【経歴】
湘南乃風・MINMIライブトレーナー
佐渡ヶ嶽部屋・卓球国体選手・高校部活トレーナー(卓球・バスケ・ラグビー)
高齢者施設往診
接骨院勤務

公式ホームページ:
トータル訪問鍼灸 https://total-shinkyu.com/

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