【私の勉強法】国家試験に向けた勉強法について

※写真のモデルはイメージになります。

専門学校入学してすぐの方、もうすぐ国家試験を控えている方、そういった方々に向けて、実際私が国家試験に向けて行った勉強方法や、実際国家試験を終えてやっておけばよかったことなどについてお話ししていきます。

私の体験談になりますので、少しでも参考になるところがあれば嬉しいです。

” 柔道整復師国家資格 ” について

まず初めに、柔道整復師国家試験がどういったものなのかの説明から行います。

試験科目としては、

  • 解剖学
  • 生理学
  • 運動学
  • 病理学概論
  • 衛生学・公衆衛生学
  • 一般臨床医学
  • 外科学概論
  • 整形外科学
  • リハビリテーション医学
  • 柔道整復理論及び関係法規

の中から、必修問題、一般問題に分かれます。

問題数と合格必要点数は、

  • 必修問題:50問 合格必要点数は、50問中の80%以上で40点以上
  • 一般問題:全200問 合格必要点数は、200問中の60%以上で120点以上

これら両方を合格する必要があります。

試験については受験する年度によって変わっているところもありますので、自分の受験する年の試験について事前に調べておくことをオススメします。

皆さん1度は先輩や先生から言われて耳にしたことがあるかもしれませんが、あえても私も言います。

入学してからコツコツ勉強しておいたほうがいい!

試験勉強をするにあたってこれに越したことはありません。

かといって、今の2年生や3年生は合格できないなんてことは一切ありません。

コツコツしておいた方が楽に合格できるということであって、等しく全員に合格するチャンスはあります。

自分が今どれくらいできているのかは、学校などで受けられる国家試験の業者模試で測れます。

私が試験に向けて危機感を覚えたのは、この業者模試を初めて受けたときでした。

その業者模試の結果からお話しします。

必修問題 36点

一般問題 60点

・・あれ?全然足りていない。

私が初めて業者模試の点数を知った時の感想です。

先ほど合格に必要な点数についてお話ししましたが、必修問題と一般問題を足しても一般問題の合格点にも届いていない。

あまりの結果に今でも強く印象に残っています。

業者模試を受けたのが6月頃だったのですが、この点数を聞いて安心はしてほしくはありませんが、安心できた人もいるかと思います。

私独自の勉強法について

ここからは、学校の先生からも「合格することは難しい」と言われていた私が、実際に行った勉強についてお話しします。

1番大事なのは、自分の力がだいたいわかったら、あとは合格するために必要なことをただやり切ることです。

とにかく椅子に座り机に向かう

これまでろくに勉強してこなかった私は、まず試験を最後まで集中して受ける体力がないことに気付きました。

なので、はじめに長時間椅子に座り机に向かうところから始めました。

そんなこと意味あるのか? と思うかもしれません。

でも、勉強する習慣のない人は、まずここから進めることをオススメします!

とにかく、2時間~3時間勉強するときも休憩するときも椅子に座り机に向かう。

慣れてくると勉強もはかどり、試験中も集中力が落ちることも減ったように感じます。

だいたいの人はこのステップはクリアしていると思うので、次のステップにいきましょう。

全体的な底上げを目指す

次は教科全体的に点数を上げていく方法です。

このステップで行ったことは3つあります。

  1. 過去問をひたすら解き、教科書のどこから出ているかチェックをつけていく
  2. チェックをつけたところを中心に教科書を何回も読む
  3. 自分で問題を作る

これら1つずつ解説していきますね。

①過去問をひたすら解き、教科書のどこから出ているかチェックをつけていく

過去問を見る → 解く → 正解を確認する → 点数結果 で終わっていませんか?

過去問はあくまで「過去問」です!

将来自分の受ける国家試験ではありません。

ただ、大事なところなどは毎年のように同じところが出てきます。

まずは10年分の過去問を解いてみてください。

1年分を解いたら教科書を見ながらどこが出ているかチェックをつけていきましょう。

自分の間違えているところは、どうして間違えたかまでをそのときに解決しておきましょう。

それを繰り返していると、たいだいどのあたりが出やすいかなど、少し見えてくるのと、自分の得意・不得意分野が見えてくると思います。

あと試験に対しても慣れてくると思います。この慣れも非常に大切です。

②チェックをつけたところを中心に教科書を何回も読む

たくさん問題を解いたあなたの教科書には、たくさんのチェックなどが入って、だいたいどこに何が書いてあるのか、ぼんやり分かるようになっていませんか?

ここでのゴールは、教科書の内容を理解することです。

問題などでよく出てくる単語は覚えているので、同じ問題が出てくると正解するが、少し変えられると間違えてしまう。

こんな経験はありませんか?

私がまさにそうでした。

いくら単語だけ覚えても、その単語の意味、単語の繋がりなどが理解出来ていないと新しい問題は難しいと思います。

ここは教科書の内容を理解しようと思いながら何回も読んでいたらわかるようになりました。

人によって理解するまでの回数は変わってきますので、理解できるようになるまで繰り返しましょう。

③自分で問題を作る

正直ここからは、時間に余裕のある方だけでいいと思います。

①と②をやり込んだ結果、12月頃の業者模試では合格ラインに達していたので何かやることはないかなと思い始めました。

教科書を読んでいると「ここ問題に出そうだな」と思うようになったり、自作の問題集を友人が求められたり、それの解答・解説を行うなどして、教科書の内容を深く理解できていることを再認識し、自分の自信にもつながりました。

あと、ちょっとしたコツをお伝えしたいと思います。

闇雲に勉強しても何をやっていいか分からなくなるときがくると思います。

そのとき、「自分が何をしたらいいか」を迷わないようにすることが大切です。

私は過去問を解いていく中で、教科ごとの得意・不得意を考慮して、各教科ごとで何点取るかを決めていました。

過去問をやり終えたときや、手が空いたときなど、何を勉強したらいいか迷わなくするためです。

まとめ

あくまで今回書いたことは私の経験談です。

頭によく入ってくる勉強方法は、ヒトそれぞれ違ってくると思います。

でも、共通して言えることは「わかるようになるまでやりきること」です。

四択問題なので、なんとなくでできる場合も多くあります。

でも、その「なんとなく」の不安を抱えたまま試験に臨むのは不安ではないですか?

自信を持って試験に臨むためにも、今できることを全力でやり切ることが大切です。

きっと将来にも今頑張ったことが生きてくると思います。

私の国家試験の結果としては、

必修問題 43点

一般問題 163点

まで上げることができました。

勉強のやり方がわからないという方は参考にしていただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


執筆者情報

柔道整復師
岩澤 泰志(いわざわ たいし) 先生

【経歴】
四国医療専門学校を卒業後、柔道整復師として篠丸接骨院に所属。
2023年4月で業界3年目を迎える若き新星。

公式ホームページ:
篠丸接骨院 https://shinomaru-sekkotu.com/

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