“白い戦闘服!?”ユニフォームについて考えてみる

※写真のモデルはイメージになります。

皆さんは整骨院、接骨院の先生はどんな服装をしているかご存知でしょうか?

そうです、「白衣」を着ています。

では、その「白衣」にはどんな意味が込められていると思いますか?

今回は「柔道整復師のユニフォーム、白衣について」どんな意味があるのか、どんな種類があるのか、なぜ必要なのかをお伝えしたいと思います。

白衣を着る”意味”とは

存在感を出す

あなたがもしどこかに痛みがあったとして、初めて整骨院に行くとしましょう。

あなたの順番が回ってきました。

お名前を呼ばれて診察室の扉を開けて入りました。

すると、患者様と見分けが付かない普段着姿の先生がいたらどう思いますか?

きっと、
「どの人が先生かな?」
「このヒト大丈夫かな?」
と不安になるはず。

少しでも不安感を覚えたり、先生の存在感が欠けたりすると、その整骨院へのイメージは少なからず落ちると思います。

絶対に「白衣」を着なければいけないということはありませんが、初診の患者様が不安に感じるか、安心に感じるかは、治療を受けていただく上で気持ちの面が大きく変わります。

「自分はここの整骨院の先生です。(院長です。)」

と胸を張って言えるのであれば問題はありませんが、「白衣」を着るということは、柔道整復師として、1人の治療家として「自覚」「責任」が生まれて、その気持ちが治療に反映されたならば「存在感」が生まれると私は思ってます。

第1印象はとても大切です。

安心感を出す

毎日「白衣」を着ているあなたがいること。

毎日「白衣」を着て治療をしているあなたがいること。

毎日「白衣」を着て笑顔で元気に治療をしているあなたがいること。

これが毎日、毎月、毎年変わらないことが「いつ来ても必ず先生がいるから安心ね。」という患者様の気持ちに繋がります。

この言葉は、私が実際に患者様からいただいた、嬉しいコメントの1つです。

清潔感を出す

毎日「白衣」を着ているからといって汚れていてはいけません。

柔道整復師は仕事上、患者様の体に直接手を触れる機会が多いです。

治療を受ける患者様の気持ちとして、汚いまま触れられたくはないですよね。

洗濯をして綺麗で清潔感のある白衣を着た先生が治療をすることに意味があるのではないでしょうか。

「先生はいつもパリッとした白衣を着ていますね。」

このコメントも実際に患者様からいただいた1つです。

白衣と同様に、頭髪、爪、体臭、男性は髭、女性はメイクやアクセサリーなどにも「清潔感」は必要だと思います。

白衣の種類について

ドクターコート

最もフォーマルな医療ウェアです。

医療系のドラマで医師役の俳優さんが着ている真っ白のコート型の白衣です。

ひざ丈のスタンダード型、腰丈のショート型、更に短いジャケット型と種類も色々あります。

ケーシー型

整骨院、接骨院の先生が昔から一般的に着用している白衣です。

襟元が少し高く、半袖、腰丈のショート型で色は白なのが特徴です。

ドクターコートと比べると動きやすいので、歯科医や理学療法士、作業療法士等の医療従事者も着用しています。

スクラブ型

医療用のスクラブはVネックで半袖タイプが多いです。

とても動きやすく機能性にも優れていますので、元々は医師の手術着としても着用されていました。

スクラブには「ゴシゴシ洗う」という意味があり、洗っても生地が傷みにくく長持ちするのが特徴です。

また、カラーバリエーションが豊富なのも人気です。

ポロシャツ型

外で汗をかきやすいスポーツの現場や介護施設で勤務される方が多く着用されています。

スポーツの現場ではチームカラーやロゴを取り入れることがあります。

介護施設では動きやすさを重視するので、機能的なポロシャツが好まれるようです。

ユニフォームとは

皆さんがよく知っている職業の方もユニフォームを着ていますよね。

例えば、野球やサッカー等のプロスポーツ選手は、全員同じユニフォームを着ています。

一般の会社員の方だと、男性はスーツにネクタイ、女性もフォーマルな着こなしをしています。

飲食店だと洋食店ではコックコート、和食店では割烹着や着物を着ています。

他には、コンビニエンスストアの店員さんや電車やバスの運転手さんや銀行員さん、皆さん同じユニフォーム、制服を着ています。

なぜでしょうか。

学校を卒業してすぐの1年目の社員でも、役職が課長や部長以上の方でも、院長でも、年齢が上でも下でも、男も女も関係なく全員「プロ」として仕事をするからです。

ドクターコートを着ても、ケーシー型を着ても、スクラブ型を着ても、どんな「白衣」を着ていても、患者様から見たら全員一緒です。

そのため、どう見られたいのか、どう見てほしいかは、その先生の考え方次第になってきます。

私がまだ新人だった当時、先輩がこのように言っていたのを覚えています。

「治療中は目の前の患者様だけでなく、背中から誰かがあなたのことを見ていると思って治療をしましょう。」

勤務以外だと、特に通勤中や昼休みの服装も指導されました。

先日、通勤中の整骨院の先生と思われる方を見かけましたが、

  • ピシッとジャケットに革靴で通勤している方
  • 破れたジーパンにサンダル、くたびれたTシャツを着ている方

どちらの人が「先生」に見えますか。

どちらの人に「治療」をしてほしいですか。

どんなときでも、見られているという意識は持っていないといけませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ユニフォーム1つ考えてみてもこれだけの想いがあります。

一口に「ユニフォーム」「白衣」といっても、それを着る先生の「想い」や「心」が反映されるのだと、私は思います。


執筆者情報

院長・柔道整復師
大嶋 伸雄 先生

◆健康管理士一般指導員
◆スポーツトレーナー、フィットネスインストラクター歴5年
◆治療業界歴25年
資格取得後、大手接骨院グループにて経験を積み独立開業
現在、接骨院、整体院を併設し県内外の患者様の治療をする

公式ホームページ:
たま駅前接骨院 https://tamaekimaeseikotsuin.com/
e.r整体治療院 https://erseitai.com/

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