【実は知らないヒト多い!?】柔道整復師と黒帯の関係とは?

はじめに

皆様はじめまして。

この記事は今後、柔道整復師を目指す方や柔道整復師に興味のある方に向けた記事となります。

突然ですが、皆様は「柔道整復師」という国家資格を聞いて、どんなイメージを持ちますか?

” 柔道整復師 ” という名前の通り、「柔道経験者や柔道有段者が目指す資格」と思う方は少なくないかと思います。

私自身も学生時代は中学、高校、大学と柔道部に所属しており、怪我の治療でよく整骨院を利用していた経緯があり、上記のようなイメージを持って資格取得のために専門学校へ通いました。

通っていた整骨院の先生も柔道有段者、柔道部の先輩も柔道整復師の資格を目指し専門学校に進学する…ということもあり、恰幅がいいゴツい男性陣が目指す学校という感覚でした(笑)

「柔道整復師」という資格に興味はあるけど、

  • 柔道経験者じゃないし資格を取るには不利なんじゃないか…
  • 入学しても柔道経験者の猛者達にいじめられるんじゃないか…

等、ネガティブなイメージを持つ方も居るかもしれません。

私自身が柔道整復師の学校に通ったときの経験をまとめてみましたので、よろしければ是非最後までご覧ください。

柔道整復師の学生は、黒帯を持つヒトはどれぐらいいる?

結論から言うと、全然居ません!!

” 柔道 ” 整復師」という名前からして、柔道に関する資格のように思えますよね。

実際に柔道整復師という資格が生まれた経緯からも、柔道とは切っても切れない関係です。

座学で柔道を学んだり、柔道着を着ての柔道の授業も当然あります。

ですが、柔道有段者が柔道整復師を目指すということはそんなにありません。

私が通っていた専門学校では、クラスに約40名の生徒が居ましたが、柔道の有段者は私含め3人ぐらいでした。

大多数は、体育で柔道を習った程度という方々がほとんどなので、皆さん同じスタートラインから始まるといっていいでしょう。

 

柔道の授業では、実際に組み合って戦う乱取り形式の講義はほとんど無く、受け身や技の形の練習など、比較的怪我のリスクの少ない授業がほとんどです。

柔道の基本をしっかり身に着けるという意味合いの授業になりますね。

私の学生時代は、60代の女性が生徒で居ましたが、しっかり最後まで授業に参加して卒業されていました!

黒帯は持ったほうが良い?

柔道整復師の資格を取得された方は、卒業後は主に、整骨院・整形外科・スポーツトレーナー・介護施設などで働く事が主となります。

実際に柔道の経験を生かす機会はなかなかありませんが、施術を行う患者さまの中にはスポーツによる怪我の治療で、整骨院や整形外科を利用される方もいらっしゃると思います。

もし過去にスポーツの経験があまりない方は、柔道という種目を通じてアスリートの皆様の気持ちに寄り添えるかもしれません。

実際に授業で柔道を学び黒帯を取得するという経験は、アスリートが大会で入賞を目指すという感覚にも似ているため、目指すことに損はありません。

また、柔道整復師として仕事をしていると、患者様から身体のお悩み以外に、柔道に関して聞かれることがよくあります。

白帯の方の回答と、黒帯の方の回答がそれぞれあったら、患者様の反応はどうなるでしょう?

今後、柔道整復師として仕事を行うのでしたら、黒帯を持っているというだけで、患者様とのコミュニケーション等もスムーズにいくと思います。

いつ・どこで黒帯を取得できる?

在学中どうやったら黒帯を取れるの?

そう思った方も多いと思います。

柔道整復師の学校で、卒業前に学内で昇段審査があるケースがあります。その試験に合格をすると黒帯を取得することができます。

実際に柔道で黒帯を取得するためには、

  1. 試合を行い勝ち点を稼ぐ
  2. 受け身と技の形の審査

この2つをクリアすると、晴れて柔道初段として黒帯をつけることができます。

試合は年に数回開催される昇段審査で、受験者同士が試合を行い勝ち点を稼いで、ある一定の勝ち点を取得した方が合格し、受け身と技の形の審査に進む という流れになります。

柔道整復師の学校では、の試合が省かれ(試合形式の乱取りは行うが、勝敗が審査に影響しない)、主にが審査の対象となるケースもあります。

昇段審査は希望者のみ受講が可能ですが、私の学生時代は受講を希望する生徒がほとんどでした。

柔道黒帯の資格は将来仕事をする上では必要ないかもしれませんが、卒業後に取得する場合、学生時代とは異なり、昇段審査に申し込んで試合で勝ち点を稼ぐ必要があるため、難易度はかなり上がってしまいます。

学内で行われる昇段審査の他に、柔道整復師の資格試験で手技の実技試験と合わせて、柔道の実技審査も行われます。

昇段審査と実技審査は内容がかなり重複しているため、しっかり練習をしている方はほとんど落ちる事は無いと思います。

私の学生時代は、昇段審査を受けた生徒は全員黒帯取得しました!

先程登場した60代の女性も頑張って黒帯を取得しましたよ!

さいごに

最後まで読んでくださった皆様、貴重なお時間をくださりありがとうございました。

「柔道整復師」という資格が ” 柔道 ” と深い関係にあり、授業でも学ぶ機会があると思います。

今後柔道整復師を目指すという方は、柔道整復師という資格をより深く学ぶという意味も込めて、黒帯取得を是非目指してみましょう!


執筆者情報

柔道整復師
宮崎 雅史 先生

【経歴】
札幌青葉鍼灸柔整専門学校を卒業。
卒業後札幌市内の通所介護施設に勤務。
現在は不動産業務と掛け持ちで通所介護施設に勤務する。

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