※写真のモデルはイメージになります。
国家試験に合格し、晴れて柔道整復師になった時に就職先に挙げられるのが、整骨院や病院、スポーツトレーナー、介護施設、整形外科など多方面で働くことができると思います。
ただ、就職先の選択肢の幅が広いので、今後どこで働くか迷う方も多いと思います。
ですので、迷っている方のお役に立てればと思い、今回は『整形外科』についてお伝えしていこうかなと思います。
ちなみに筆者は、国家試験合格後にスポーツ整形外科で3年ほど勤務した経験があります。
なので、実際働いてみての柔道整復師の整形外科での役割だったり、勤務して良かったことについてお伝えしていこうかなと思います。
整形外科での柔道整復師の役割
整形外科での柔道整復師の役割として、まず、一番仕事として任されるのがテーピングや包帯固定です。
特に以前勤務していたのはスポーツ整形外科でしたので、圧倒してスポーツ外傷が多かったです。
一日平均で5、6人以上はテーピングを巻いていたと思います。
特に足首の捻挫がダントツNO1でしたので、足首の固定に関してはとても早い自信があります。
ただ、筆者は入社当初はそこまでテーピングに関して上手く巻ける自信がなかったのですが、毎日沢山の患者様を巻いているうちに自然と上手に巻けるようになりました。
そして、次に整形外科で任されるのが、リハビリ患者様のマッサージとストレッチです。
前の職場では理学療法士も一緒に勤務していたため、役割が分かれていました。
運動器リハビリテーションは理学療法士。筋肉の調整は柔道整復師。ですので、医師や理学療法士と連携をとって、筋肉が硬いとこを中心にマッサージとストレッチを行なっておりました。それも1日10人以上は毎日行っていたと思います。
あとは電気治療機や超短波などの物理療法も柔道整復師としての役割でした。
ですので、筆者が勤務していた整形外科での役割としては、テーピング固定、包帯固定、マッサージ、物理療法がメインでした。
整形外科でのタイムスケジュール
整形外科でのタイムスケジュールは以下の通りです。
※あくまで私の経験によるものになります。店舗の営業時間によって変化しますのでご注意ください。
8:30 | 出勤、掃除、朝礼、カルテチェック |
9:10 | 午前の受付開始 |
12:00 | 午前の受付終了(昼休み開始) |
14:30 | 昼ミーティング(昼休み終了)、カルテチェック |
15:00 | 午後の受付開始 |
19:00 | 午後の受付終了 カルテ記入 |
19:30 | 退勤 |
整形外科で勤務してよかったこと
主に以下5つを例に挙げます。
常に勉強になる
勤務して特に感じたのですが、整形外科での勤務は非常に勉強になります。
まず、整骨院などと違い患者様が毎日300人以上来院します。ですので、幅広い年齢層の患者様やスポーツ外傷、一般外傷、慢性症状など診ることが出来ます。
そして、レントゲンやMRIで様々な疾患を見ることができます。たまに普段教科書に出てこないような症状や怪我も見ることができました。
また、理学療法士や看護師など他業種の方とも一緒に働くので違う見解を知れることができるので非常に勉強になりました。
異業種の方と繋がることができる
整形外科で働くと、医師はもちろんのこと理学療法士、作業療法士、放射線技師、看護師などの他職種の方と一緒に働くことができます。
ですので、柔道整復師とは違うプロフェッショナルな知識や技術を持っている方が多いので非常に参考になります。
そして、病院内で患者様の症例に対してカ他業種でカンファレンスも行われるのですが、様々な意見が飛び交うので一つの症例に対して多角的な方面で見れることができます。
ですので、柔道整復師とは違う視点での見解も知ることができるので非常に役に立ちます。
また、医師とも関係が深まるため、今後整骨院などを開業した際に、上手く病院と整骨院で連携を取れるのもメリットです。
勉強会がかなり豊富
筆者が勤務していた整形外科は週1ペースで、症例報告会やカンファレンス、スポーツ外傷に対する勉強会、技術勉強会など様々な勉強会が開かれていました。
また、他の病院とも繋がりがあったので連携して定期的に勉強会なども開かれていましたありました。
他職種の方と一緒に勉強会をするので、更に幅広い知識が取得でき、今後の将来にとても役に立ちます。
プライベートの時間が確保できる
整形外科は勤務時間がきっちりしています。ですので、残業などはほとんどありませんでした。
特に整骨院などは帰りが21時〜22時が多かったのですが、整形外科は大抵19時30分には帰れるのでプライベートの時間が計画的に確保できました。
休みに関しても土日休みになるので筆者の中で時間のリズムが作れたのもよかったです。
給与水準が高い
整形外科では給与水準は非常に高いです。
賞与や福利厚生、資格手当、役職手当なども充実しており、他の業種より3割ほど高かったイメージです。
筆者の場合はボーナスも含め、国産車メーカーのファミリーカーが、新車で買えてしまうぐらいの額を頂いていたと思います。
そして、休みの日は副業もOKでしたので、開業資金やお金を貯めたい方は非常に良いと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
筆者の経験にはなりますが、柔道整復師が整形外科に勤務するのは非常にオススメだと思います。
私自身、整形外科で勤務し治療の技術、知識も増え、給与の部分も良かったので将来にかなり役に立ちました。
他の整形外科に関しても、今多くの柔道整復師が活躍しています。医師や理学療法士、看護師といった他の専門職と一緒に仕事をするため、より広い視点で物事を見ることができたり、多くのことを学ぶことができます。
ただ、整形外科は整骨院や介護業界などと比較すると人気が高く、求人数も少ないため、もし求人が出ていればすぐ応募して見るのも良いかと思います。
この記事を読んでいてだいた方の今後の就職活動の参考にれば幸いです。
柔道整復師・鍼灸師
志村 勇樹(しむら ゆうき) 先生
【経歴】
大手整骨院グループ院に4年勤務経験
スポーツ整形外科に3年勤務経験
スポーツトレーナー、パーソナルトレーナー経験
現在は高崎LA整体・整骨院の院長として自費治療をメインに施術やトレーニング指導を行なっております。
公式ホームページ:
高崎LA整体・整骨院 https://latakasaki.com