失敗しても大丈夫!柔道整復師としての「挽回力」の重要性

※写真のモデルはイメージになります。

柔道整復師歴16年、院長歴11年の佐藤です。

今回は「挽回力」について話したいと思います。
ミスを挽回する力のことです。

突然ですが、好きなアイドルやミュージシャンはいますか?
または好きなプロ野球チームやサッカーチームはありますか?

ライブグッズで販売されているTシャツやユニフォームの値段は「応援購入」の割合があり、その辺で売ってるTシャツよりもチョット高かったりします。

そして、その分差額はライブの制作費やチームの運営費や選手の給料の一部に充てられており、お客さんもそのことを分かって買っています。

実は我々セラピストもファンビジネスではないかも知れませんが、
整骨院、治療院業界で生き残っていくためには患者さんから応援してもらえるようにならなければいけません。

応援されているベテランセラピストは今後もセラピストを続けられますし、ただの新人セラピストより応援したくなる新人セラピストの方がこれから大成する可能性が高いでしょう。

まぁ、当たり前の話ですよね。

なので、我々セラピストは「いかにファンになってもらうか?」を考える必要があります。

ではどのようなセラピストがファンを獲得しているのか?
「人が人に惚れるシチュエーション」というものは多々あると思います。
私はそのうちの一つに「失敗したあとの後始末をどうするか」があると思っています。

この「後始末」つまり「挽回力」がある人にはファンがつきやすいと思っています。

ワタクシ自身、「失敗しない人」よりも「挽回する力がある人」を信用しています。

「失敗しない」と言うのはメチャクチャ簡単で、挑戦・行動しなければ良いだけ。

そんなのは道端に転がってるだけの石コロと同じ。

なので、ワタクシは「失敗しない人」より「失敗する人」を信用し、「失敗を取り返す人」を強く強く信用しています。

実際にうちの院であったスタッフの対応を例に出しましょう。

自分の勉強好きがいいのか悪いのか、日々スタッフに出す指示や要求がコロコロ変わります。

言われる側からするとたまったもんじゃないとは思いますが、同じことをずーっとやってて上手くいく時代じゃありません。

なので一度教えたら、即やって欲しいんです。

出来るようになって欲しいのではなく、とりあえずやって欲しい。(出来るようにもなってもらいたいけど・・)

そんな中、一度教えた業務をお願いしたら出来なくて泣き出したスタッフがいました。

・・もう最悪です。

院内の雰囲気は悪くなる上、次からお願いし辛くなります。同情はされるかも知れませんが絶対ファンにはなり得ません。(当然もう働いてません)

かたや、別のスタッフは指示を出すと元気に
「分かりましたー!」って言って平気で間違います(笑)
数回教えても間違います(笑)

違っていることを指摘しても基本笑ってて、
「指示が悪いでーす」とか
「難しすぎる」とか
「3歩歩いたら忘れる」とか、、
しかし、間違えたあとの受け答えなどでミスを挽回する力が高いのです。

もちろん業務としてはイマイチですが、その場にいるお客さんからメチャクチャ人気が出るし、間違われたお客さんも「仕方ないよねー」と味方になってくれてたり。

2回目以降来られた時に、そのスタッフが居ないとガッカリされるくらいファンにしてるんです。

同じ「指示されたことが出来なかった」という事実でも、挽回する力があるのと無いのでは180度結末が変わってしまいます。

最初からは上手くいかないかも知れないけど、そのうち出来るようになるんだし、
出来なかった時に挽回する瞬間が最もファンを作るチャンスだと捉えてそれを活かしてほしいです。

「指示されたことが出来る様になる」だけでは勿体ないんです。
このチャンスを取りこぼしてる人がホントに多い。

というか、チャンスとして認識してる人が少なすぎる。

なので失敗した後の対応が業務的だったり、消極的だっり、少なくとも「自分に惚れさせる」方向に向かっていない人が多いです。

僕らは失敗します。たくさん挑戦すれば、たくさん失敗します。迷惑をかけることも、たくさんあります。

ミスはチャンスと認識して、いかにファンになってもらえるかを考えましょう。

自分が新人の頃、当時の持てる技術・知識をフルに使っても全く症状を改善出来なかった時、
「次回来られるまでに絶対症状改善出来るようにするので○月◯日来てください!」
と言って先輩セラピストや当時の院長先生に相談して、なんとか次回来院時までに症状を改善出来るようにしました。

ただ、”症状を改善する” ことだけに目を向ければ先輩のセラピストや院長先生にお願いすれば良いだけだと思いますが、それでは絶対ファンになってもらえなかった。もちろん自分自身の成長にもなりません。

なので、失敗したり出来なかったりした時に、ただその場を収めることだけを考えるより、「ここからどうすれば、ファンになってもらえるか?」という発想になれた方が良いと思います。

何度も言いますが、ミスした後は「チャンス」です。

今回は「挽回力」についてのお話しでした。

皆さまのご活躍を心より願っています。
頑張りましょう。


執筆者情報

整骨医
佐藤 涼 先生

近江あおぞら整骨院公式ホームページ
http://www.hidamarigroup.jp/aozora/
アットホームな雰囲気をとことん追求している施設です
※家族経営ではありません
えんとつ町での出店を目指してます

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